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文様特集
利休緞子(りきゅうどんす)
利休が愛用した本歌の裂地は、淡縹地に静かにとけこんだ黄茶色の梅花文様の緞子です。黄茶色で描く五つの点、それを無造作に結ぶ線の構成で梅花を表象する、心にくい意匠といえましょう。
この本歌の地合に、広く現代的用途を考えてやや工夫を加え、配色も本歌の作風・風韻に学びつつ、いろいろの地色とそれに調和する色彩による梅花の表現を試みました。