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文様特集
草花文銀モール(そうかもんぎんもーる)
大名物茶入 銘「浅茅」。命名は小堀遠州。浅茅とは「新後撰集」の中納言俊定の歌「色かほる野辺の浅茅におく露を末葉にかけて秋風ぞ吹く」の意をとり、もの寂しく吹く秋風になびく野路の浅茅の姿に思いを寄せたものです。その茶入の仕覆のひとつ、「草花文銀モール」。モールの名はインド王朝のムガール帝国から。このモールも特色ある銀糸が織り込まれています。絹糸を芯に切金状に金線、銀線を粗く撚(よ)りつけた金銀糸が用いられています。