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文様特集
唐招提寺裂(とうしょうだいじぎれ)
奈良の唐招提寺は唐僧鑑真を開基とする名刹ですが、原品の裂地は、当刹の校倉修理の際天井裏より発見され、調査の結果、奈良時代の錦で鑑真将来品であることが判明したものです。
文様の構成は、連珠を周囲にめぐらす八弁文と円外の菱形唐花文で、配色は地が赤、文様の輪郭はすべて黄で織り出すもので、技法の優れた経錦です。