コレクション: 文様特集
猪子蘭香錦(いのこらんこうきん)

江戸時代には、干支の文様を身に付けることが幸運招来のしるしとして流行し、根付にも工芸的意匠を誇示したさまざまの十二支の作品が作られましたが、この裂地のウリボウ(猪の子ども)に蘭花を表した文様は、その根付の亥によっています。 ユーモアあふれる猪子の姿態と、ふくいくと薫る蘭花の情趣を、経錦の織法で華麗に織り出しました。