コレクション: 文様特集 メルレットの犬(めるれっとのいぬ)

透かし文様のある装飾的なものをレース(イタリア語でメルレット)と呼ばれました。その地域はヨーロッパ各地から近東諸国に及ぶといわれています。装飾を目的とした独立形式でのレースの展開は、5世紀末期から10世紀初頭にかけてイタリアで始まったといわれ、その頃のレースに範を求めたものです。狩人が犬を連れて狩猟を楽しむ様子などが表されたレースの情趣を経錦にて織り成しました。