コレクション: 文様特集
双鸞唐草文(そうらんからくさもん)

平安時代に作られた調度手本の一つの頂点ともいえる京都西本願寺に伝わる三十六人歌集の料紙装飾は贅を尽くした美しさで知られています。 この文様は、その中の頼基集の料紙に描かれた意匠を基にしたもので、鸞鳳に藤原唐草を配した構成は王朝時代の優美な世界をしのばせるものといえましょう。 原品の情趣を損なうことなく、本品は捩り組織を用いて軽妙な薄織物に再現いたしました。