コレクション: 文様特集 鳥入いちご文(とりいりいちごもん)

名物裂の中でも、地合が柔軟で普通の錦よりやや厚手で文様を太い糸で出すものをいちご手と称しています。小菊のような花文を苺と見立てての命名で、鳥のいるものを鳥入いちごと呼んでいます。 原品は十七世紀のペルシャで織られた錦ですが、本品は綟り組織を用いて軽微な薄織物として織り成したものであります。