コレクション:
文様特集
太子菱繋文錦(たいしひしつなぎもんにしき)
昭和56年、聖徳太子の1360年御聖諱にあたり、その法要に使用される錦幡を当社で製作いたしました。それは、現在東京国立博物館の法隆寺宝物館に保存され伝世最古の幡として貴重な、「蜀江小幡」を復元したものです。
この錦の原品は、その幡頭部及び幡頭の手に紐状で用いられており、赤・黄・薄縹・緑の地に、菱文・山形文などの幾何学文様が織り出された緯錦であります。
文様は今なお斬新で、配色の効果も見事でありますが、この度これを経錦として、いささか配色も変えて織り出したものです。