コレクション: 文様特集 アンテミオンと猪(あんてみおんといのしし)

紀元前四百六十年頃に古代ギリシアで使用されていた壺の文様に範を求めました。 クラテルと呼ばれるその壺は当時、饗宴の際にワインを水で割るために用いられました。 そのクラテルに描かれていたアンテミオンと呼ばれる装飾文様は、忍冬やロータスなどをモチーフにした放射状植物文様を指し、壺絵だけでなく、神殿の石彫などにも好んで用いられました。 発展の絶頂に達したギリシア・クラシック美術に思いを馳せ、流れるようなアンテミオン文様のなかに古代神話に登場する猪を配し経錦として織り成しました。